C言語 2017 10 15
書名 苦しんで覚えるC言語
著者 MMgames 秀和システム
私が目を通した限りでは、
「苦しんで覚える」ではなく、
「楽をして覚える」本だと思います。
行間が広く、
著者の説明が懇切丁寧なので、
C言語の入門書としては、
ちょうどよいものだと思います。
さて、C言語が、どのようなものかは、
言葉で説明するより、実物を見た方が早いと思います。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
int year = 0;
double money = 10000;
while (money < 15000) {
year++;
money *= 1.01;
}
printf("%d , %f\n",year , money);
return 0;
}
このプログラムは、
金利が年1%の銀行に10,000円を預けた場合に、
預金が15,000円になるのに何年かかるかを調べるものです。
(注意)プログラムを実際に書く時は、
字下げする場合は、全角のスペースは使わないでください。
もちろん、このような計算は、
電卓を使ってもできるでしょうが、
コンピューターを使った方が楽です。
もし、金利が0.1%だったとすると、
あるいは、0.0098%だったとすると、
普通の電卓では、疲れませんか。
さて、かつて、私がC言語を習得する時に、
「苦しんだもの」とは何だったのかと考えてしまいました。
それは、中華料理のテレビ番組を連想したから、
C言語プログラミングに違和感を覚えたのかもしれません。
テレビ番組では、中華料理とは、
火力とスピードが勝負であると言っていました。
そうするためには、料理を始める前に、
先に食材を下ごしらえしておいて、
中華鍋の周りに、食材を「使う順番」に並べておいておくというものです。
これで、スピーディに調理ができると言っていました。
そうであるならば、効率よくプログラミングするには、
そして、コンピューターが効率よく処理を実行するには、
プログラムの冒頭で、あらかじめ、
このプログラムで使う「変数」を全部並べておいた方がよいと思ったのです。
現実には、C言語プログラミングの入門書では、
「変数」の宣言は、「関数」の中で行っていました。
私が、初めて、C言語のプログラムを見た時に思ったことは、
このプログラムで使う変数をプログラムの冒頭で全部宣言した方が、
「見やすい。構成的に美しい」と思ったものでした。
最初に、プログラムの冒頭で、すべての「変数」を宣言して、
コンピューターのメモリ空間に作業領域を確保する方がよいと思ったのです。
料理をする機会が多い女性にとって、料理番組を見ていると、
料理とプログラミングは同じようなものだと思うようになるでしょう。
料理が上手ならば、
きっとプログラミングも上手になるでしょう。
上記のプログラムは、金利計算なので、
ファイナンシャルプランナーの人も、
プログラミングを覚えれば、仕事が楽になると思います。
女性向けのプログラミング入門の本は、
高橋麻奈さんの本がよいと思います。
カラフルで、おしゃれなデザインになっていて、見やすいと思います。